会社や人生に持続する変化を起こすのが難しい。その原因は私たちの脳の中の「理性」と「感情」の葛藤にある。
大きな権限や強固な意志の持ち主ではない「ごく普通の人たち」が、会社や国を動かすような変化を生み出した例を豊富に挙げながら、変化を生み出す方法を解説する。
本書は、発売直後にニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルのベストセラー・リストで第1位を獲得している。
人間には理性と感情という2つの人格があり、両者の間で葛藤が起こる。変化を生み出すには、理性と感情の両者に訴えかけなければならない。その方法は、次の3つである。
①成功例を探し、スタートとゴール、その目的のメリットを理性に示す。
②感情に訴えかけ、変化を細かくする(マイルストンを設ける)し、成果をあげやすくする。
③道筋を定め、仕組みなどの環境を整える。
著者 チップ・ハース
スタンフォード大学ビジネススクールThrive Foundation of Youth教授 専門は組織行動論。ビジネスの有名エピソードから都市伝説まで、他のものよりも広がりやすいアイデアの「粘着性」を研究し、心に残るメッセージの伝え方を教える講義“How to Make Ideas Stick”は毎回数百人の聴講者を集めるほどの人気を博している。
著者 ダン・ハースデューク大学社会企業アドバンスメント・センター(CASE) シニア・フェロー マイクロソフトなどの企業や米国国際開発庁や心臓協会などの団体で講演やコンサルテーションをしている。
tokuriki.com 徳力 基彦 |
TOPPOINT |
このビジネス書を読め! ビジネス書大賞2011 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 「変化」の三つの意外な事実 象使いに方向を教える | p.7 | 25分 | |
第2章 ブライト・スポットを見つける | p.41 | 22分 | |
第3章 大事な一歩の台本を書く | p.71 | 22分 | |
第4章 目的地を指し示す 象にやる気を与える | p.101 | 28分 | |
第5章 感情を芽生えさせる | p.139 | 23分 | |
第6章 変化を細かくする | p.171 | 23分 | |
第7章 人を育てる 道筋を定める | p.202 | 29分 | |
第8章 環境を変える | p.241 | 23分 | |
第9章 習慣を生み出す | p.273 | 21分 | |
第10章 仲間を集める | p.302 | 24分 | |
第11章 変化を継続する | p.335 | 8分 | |
さあ、スイッチしよう | p.346 | 2分 | |
問題解決Q&A | p.349 | 6分 |