ビジネスマンの人生において、遭遇するあらゆる場面でのアドバイスが書かれている。主なものは以下の通りである。
・実業界では「常識」と「責任」が大切である。これらを忘れる人は多い。
・成功を勝ちとるためには努力が欠かせない。
さらに大切なのは、その努力をどのようにして成功に結びつけるかである。
「常識」を使って、努力を無駄なくまとめて使わなければ、うまくいかない。
・成功するためには、人生の目標を定めなければならない。
次にそこへ導く道順を考え、現実的な計画にすることである。
・人生は一回限りである。精一杯生きよう。
・サービスを売り込むことは仕事の半分でしかない。
残りの半分は、とことんまで顧客のサービスに努めることである。
・仕事に喜びを見出すためには、三つのことが必要である。
適正があること、やりすぎないこと、達成感があること。
・実業界で成功するには、日常いつもまじめで、正直で、率直であること。
・企業家は失敗についての忘れっぽさと、飽くことのない冒険欲を持っている。
失敗してもせいぜい一秒しか嘆いているヒマはない。
・今日の経営陣の一番の大きな欠点は、社員を褒めないことである。
・経営の効率を最高にしようと思えば、離職率を低く保たなければならない。
・一つの事業で儲けると自分は天才だと思い、遠く離れた分野の乗り出し失敗する。
・相手が話している時は、沈黙が金である。自分を並べ立てると聞き手が退屈する。
・経営の基本原則は、ある種の事業で成功したからといって、自動的に他の事業で成功する訳ではない、ということである。そして、いつでも経費を切り詰めて、逃げ出せる心構えをしておくことである。
・優れた人物の特質は、問題を認められること、失敗を認められること。
・意見を求められることほど、人に誇りを感じさせるものはない。
・ひとかどの人物になるのに必要なことは、「誰もが心を持っている」という事実を悟ることである。
・私たちが真の幸福感を味わうのは、自分自身に定めた何らかの目標を達成した時である。
・実業界で備えるとは、苦境を乗り越えるために必要になる、資金を調達できるようにしておくことである。
・優れた指導力は、人々の意思疎通をはかることから始まる。
人々と親密な関係を保ち、人々が自身の努力に呼応するようにしなければならない。