アジアの消費市場の拡大は著しい。アジア新興国の大都市の生産能力や消費市場の規模は、国レベルで平均化された指標だけみていては、過小評価することになる。
しかし、アジア新興国は、先進的な景観を持つ大都市と途上国的な課題に直面する農村という両極端な空間を同時に抱えている。この地域間格差が、社会不安の原因となっている。本書ではアジア新興国で起こっていることを分析し、これから起こりうる事を議論している。
アジア新興国は、経済発展に伴い大きな消費市場を生み出している。それら市場は非常に魅力的である。一方で新興国は都市化を進めることで、経済発展を遂げてきた事で、都市と農村との地域間格差という問題を抱えることになった。その格差が反政府運動などを引き起こし、社会不安につながっている。また、アジア新興国では少子高齢化が進んでおり、将来の持続的成長には課題も多く抱えている。
著者 大泉 啓一郎
1963年生まれ。日本総合研究所の研究員。調査部でアジアの経済動向の調査に従事している。専門分野は、「アジアの人口変化と経済発展」「アジアの都市化を巡る経済社会問題」
日本経済新聞 福井県立大特任教授 中沢 孝夫 |
週刊 ダイヤモンド 2011年 6/25号 [雑誌] |
週刊 東洋経済 2011年 7/9号 [雑誌] |
日本経済新聞 |
週刊 東洋経済 2012年 8/4号 [雑誌] 埼玉大学客員教授 水野 和夫 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
第1章 消費市場の拡大と高まる期待 | p.3 | 22分 | |
第2章 メガ都市の台頭 | p.37 | 27分 | |
第3章 浮上する新しい経済単位 | p.78 | 23分 | |
第4章 成長力は農村まで届くか | p.113 | 26分 | |
第5章 アジア新興国の政治不安 | p.153 | 28分 | |
第6章 アジアの持続的市場拡大の条件 | p.196 | 19分 | |
あとがき | p.225 | 3分 |
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