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2011/08/13更新

日本人の誇り (文春新書)

170分

8P

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誇りを持てない日本

現在、日本は危機に立たされている。経済はバブル崩壊後うまくいっておらず、政治についても質は低下するばかりである。教育においても、学級崩壊などが広く見られる。

多くの問題が噴出しているというのは、それらを貫く「基軸」が、時代や状況にそぐわなくなっていることである。従って、その基軸を変えることで諸問題を一気に解決するのが効果的である。

幕末から明治に来日した欧米人は、日本の平等精神を褒め、貧しくとも幸せそうにしていると、記録を残している。しかし、戦後の教育は、日本が帝国主義、軍国主義、植民地主義をひた走り、アジア各国を侵略した恥ずべき国であると教えてきた。その結果、私たちは祖国への誇りを持てないでいる。


日本を取り戻すために

欧米人が自由や個人を最も大事とするのに対し、日本人は秩序や和の精神を上位に置く。個人が競い、自己主張し、多くのお金を得ようという生き方は、美しくないと考えてきた。こうした考え方は、辛うじて生きている。
万人が自分の利益が最大になるように競争し、全てを市場に任せ、格差が生じても個人の能力の差であるから当然とする考え方は、日本のものではない。

日本は、帝国主義、新自由主義など、民族本来の特性にそぐわないイデオロギーに翻弄されてきた。今こそ、日本人はかつて幕末、明治の頃に欧米人から賞賛された民族性、価値観を認識し、祖国への誇りを取り戻す必要がある。つまり、基軸を取り戻すことである。

祖国への誇りを持つ事で、深い自信を持って、堂々と生きることができる。