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2011/08/09更新

人事部は見ている。 (日経プレミアシリーズ)

  • 楠木 新
  • 発刊:2011年6月
  • 総ページ数:207P

149分

8P

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本書のハイライト 第4章「人事部員が見た出世の構造」

人事評価で大切なこと

人事評価は公平に行うべきとの見解があるが、どんな評価基準を導入しても客観的な評価などありえない。人の評価は主観的であり、感情を伴っている。人事評価で重要なことは、客観性や公平性よりも、一緒に働く社員たちから納得感を得ることである。

では人事部員が見た出世の構造はどうなっているか。

課長クラス以下までは実力勝負

大企業における課長未満は人数が多いので、評価の決定力は所属長や上司が持っている。そのため、必要となるのは各職場での実務力である。上司の好き嫌いやお互いの相性の影響は受けるが、管理者が部下や仲間間での評価とかけ離れた評価をすると逆に職場の指示を失うので、一定の適正評価は担保される。

大企業における課長クラス以上の「出世の条件」

結果的にエラくなる人と長く一緒にやれる能力があること。単なるゴマすりではダメ。忠誠心があっても、仕事上の力量がなければ引き上げられない。誰でも人をを引き上げるには、その人物を知らないとできない。実際に引き上げるのは上司であり、結果的にエラくなる人に出会うことが重要である。いわゆるエリートコースに配属されると、エラくなる人に出会う可能性が高くなる。
また、エラくなる人と知り合えても、内部で政治的に活躍できる力量がなければならない。具体的には上司の考えを察する力、他部署との調整力、上司の枠内に収まる能力(上司を脅かす能力を発揮してはいけない)が必要である。

役員を選ぶ基準は忠誠心

入社十数年までは、各職場での評価が重視される。そして、役職が上がるほど、上位役職者との関係が重要になる。社長は常に究極の選択を迫られる。そういった人間に必要なものは応援してくれる人間であり、言ったことを忠実にやってくれる人間である。つまり、出世のポイントは忠誠心である。