JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」は、2010年6月に地球に帰還した。「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの中には小惑星イトカワの微粒子が確認され、世界が注目する成果を挙げた。
本書は「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーを務めた著者が、加点法をもとにする24の思考法を語る。
ハイリスク・ハイリターンの事業を行う場合に必要な思考法。
・加点法で評価する。
・人がやらないことをやる。
・ルールを減らして、柔軟なアイデアを増やす。
・諦めず、粘る。
著者 川口淳一郎
1955年生まれ。宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 教授 月・惑星探査プログラムグループ(JSPEC/JAXA)の月・探査推進ディレクターを務める。ISASにおいて「さきがけ」「すいせい」「ひてん」「GEOTAIL」「のぞみ」「はやぶさ」「IKAROS」などの科学衛星ミッションに携わり、「はやぶさ」ではプロジェクトマネージャーを務めている。
日経ビジネス 2011年 4/18号 [雑誌] |
日経トップリーダー |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
週刊 ダイヤモンド 2011年 3/5号 [雑誌] |
TOPPOINT |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.2 | 2分 | |
01 減点法を止めて、加点法にしよう | p.9 | 8分 | |
02 許認可制は妨げになりうる | p.21 | 6分 | |
03 ルールは少ないほどよい | p.31 | 5分 | |
04 教科書には過去し書かれていない | p.39 | 6分 | |
05 天の邪鬼のススメ | p.49 | 5分 | |
06 システムエンジニアリングより親方徒弟制 | p.57 | 6分 | |
07 「失敗する」チャンスを与えよう | p.67 | 5分 | |
08 「ヒラメ」を作らない方法 | p.75 | 6分 | |
09 スケジュールは必ず遅れる | p.85 | 6分 | |
10 トラブルは勲章と思え | p.95 | 6分 | |
11 失敗を隠そうとするな | p.105 | 5分 | |
12 往生際を悪くしよう | p.113 | 6分 | |
13 「早く良いニュースを聞きたい」と思うな | p.123 | 6分 | |
14 迷うくらいならどっちでもよい | p.133 | 5分 | |
15 足下ばかり見るな | p.141 | 6分 | |
16 背伸びするクセをつけよう | p.151 | 5分 | |
17 「こうすればできる」と考えよう | p.159 | 6分 | |
18 「駆け引きのできる人間になろう | p.169 | 5分 | |
19 「わからにことを」認識しよう | p.177 | 4分 | |
20 どうしたら運を拾えるか | p.183 | 4分 | |
21 味方を増やす方法 | p.189 | 6分 | |
22 「製造業の宿命」を乗り越えよう | p.199 | 5分 | |
23 教育の時代から研究の時代へ | p.207 | 5分 | |
24 何が日本の未来を明るくするか | p.215 | 4分 | |
おわりに | p.222 | 1分 |
2003年5月に宇宙科学研究所(ISAS)が打ち上げた小惑星探査機。 イオンエンジンの実証試験を行…