無縁社会
誰にも看取られずに死亡する人が、年間32000人近くに達している。「孤独死」の数が多いということは、他人との接点なく生活している人が急増していることを意味する。つまり日本は無縁社会に突入している。
孤独死の増えた理由
・単身者の急増
2010年の単独世帯は31.2%。30年には37.4%に達する予測。
・子どもとの同居が激減
65歳以上の者のいる世帯の内46.6%が同世代夫婦のみか、単独で住んでいる。理由は公的年金制度のよる経済的自立、個人主義による核家族を望むようになったことが挙げられる。また、平均寿命が伸びたことも一因である。
・未婚者の増加
90年代の未婚率は男子5%超、女子4%超。平成に入って男子の未婚率は16.0%に。
・少子化
出生率は前後3.65人から現代は1.2〜1.3人に低下。経済的負担や年齢や肉体的な問題が子供を作らない理由で多い。
・離婚率の上昇
離婚が増えた要因には、増加した恋愛結婚の熱が冷めたケース、女性の経済的自立、離婚に対する抵抗感の低下などが挙げられる。
対応策
①他人への依存心を弱めて、自立心を強固にすること。
②困難に陥った個人を公共部門が助けられる体制を作ること。
家族の間で支え合いができないなら、個人と公共部門が支え合う方向をつくるしかない。