誰にも看取られずに死亡する人が、年間32000人近くに達している。孤独死の急増について、NHK番組『無縁社会』で反響を呼んだ。
単身者の急増、少子化、未婚率・離婚率の上昇。家族の絆が低下して起きている現代の諸問題を分析している。
誰にも看取られずに死亡する人が、年間32000人近くに達している。「孤独死」の数が多いということは、他人との接点なく生活している人が急増していることを意味する。つまり日本は無縁社会に突入している。
その原因には、単身者の急増、個人主義による核家族化、少子化、未婚率・離婚率の上昇などが挙げられる。これに対応するには、個人が自立心を養うと同時に公共部門による支援体制を築かなければならない。
著者 橘木 俊詔
1943年生まれ。京都女子大学客員教授 京都大学名誉教授 専門は労働経済学、公共経済学。
THE 21 (ざ・にじゅういち) 2011年 04月号 [雑誌] |
エコノミスト 2011年 4/5号 [雑誌] 東京大学大学院教授 井掘 利宏 |
日本経済新聞 |
TOPPOINT |
日本経済新聞 2回目 特定非営利活動法人 孤独死ゼロ研究会理事長 中沢 卓実 |
週刊 東洋経済 2012年 8/4号 [雑誌] 中央大学教授 山田 昌弘 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はしがき | p.1 | 8分 | |
第1章 高齢単身者の激増という悲劇 | p.13 | 39分 | |
第2章 家族をつくろうとしない人々 | p.71 | 36分 | |
第3章 有縁社会だった日本 | p.124 | 22分 | |
第4章 低下する家族の絆 | p.156 | 30分 | |
第5章 無縁社会に期待される政策はあるか | p.200 | 26分 |