米国のオンライン靴販売企業ザッポスCEOの自伝。幼少期からザッポスとの出会い、ザッポスを成長させるに至った道のりが書かれている。成功物語として純粋に楽しめる内容になっているが、経営にとって大切なことが随所に書かれている。
前半は起業家精神について、後半はザッポスの経営に関することが中心になっている。

■トニー・シェイの歴史

・子供の頃からビジネスに関心を持ち、様々なアイデアを実行に移した。
　ミミズを養殖して売る、ピン・バッジを販売するなど

・ハーバード大学卒業後、友人とオラクルに入社
　何の努力もせずに高給をもらえたが、ワクワクする仕事ではなかった。
　企業のウェブサイトを作るビジネスを開始し、オラクルを退職

・リンクエクスチェンジ社を設立し、2年後にマイクロソフトに2.65億ドルで売却

・会社を売却し、お金持ちになってから「幸せとは何か」について考える。
　そして、過去「幸せ」と感じていた時にはお金は伴っていなかったことに気づく。
　ワクワクできること、クリエイティブでいられることが幸せだと

・売却した資金で投資会社ベンチャーフロッグスを設立
　創業間もないオンライン靴店「ザッポス」に投資

・ザッポスに起業家として参画し、成長させ、アマゾンに12億ドルで売却

著者 トニー・シェイ

1973年生まれ。ザッポスCEO 幼い頃から何度もビジネスを立ち上げる。ハーバード大学でコンピュータ・サイエンスを学び、オラクルに入社。 オラクル在職時に共同創業したインターネット広告ネットワーク会社のリンクエクスチェンジを、1999年にマイクロソフトに2億6500万ドルで売却(当時24歳)。 同年、ザッポス創業に投資家として関わり、やがてCEO(最高経営責任者)としてほぼゼロから売上高10億ドルを超える企業にまで成長させた。