金融恐慌によって、これからは長引く低成長の時代に入る。
こうした変化は、新たな現実を生み出す。
新たな現実
・干渉主義的政府の再来
各国政府は財政出動や、低金利の維持によって経済安定化を図る。
今後、製造業の振興策を実施し、自国の雇用者を保護する。
・新たな消費者の台頭
お値打ち志向が高まる。
就労期間を伸ばす。
より保守的になる。
・産業界の大変動
非効率なビジネスモデルや行き詰まった企業が淘汰される。
まず「守り」を固めよ
大不況下で企業が生き残るには、まず「守り」を固める必要がある。守りの打ち手には次の3つがある。
①財務基盤を守る。 → 現金を守る。
②事業の基盤を守る。 → コスト削減を行う。
③売上げを守る。 → 売上を確保できる値下げを行う。(質を下げた値引き等)
「守り」の次は攻撃に転じよ
①イノベーションに注力する。
②外部環境の変化を利用する。 → 不況期の消費者行動を分析する。
③マーケティングと広告の力を活用する。 → 不況期には広告が割安。
④競争相手と向かい合う → 不況期には新たな市場を狙って競合がやってくる。
⑤事業売却やM&Aによって将来に投資する。
⑥ゲームを一変させる戦略を採用する。→ 低コストビジネスモデル等を考える。